Drupal認定試験とは
オープンソーステクノロジーによるデジタルエクスペリエンスプラットフォームを提供するAcquia(アクイア)が提供するDrupalエンジニアのキャリア開発を支援する認定試験。
これまで英語の試験しかありませんでしたが、Drupal市場の成長によるエンジニア需要の高まりを受けて、Drupal8の認定試験については全て日本語での提供が開始されました。
Drupal8の認定試験には「アクイア認定サイトビルダ – Drupal 8」、「アクイア認定デベロッパー – Drupal 8」、「アクイア認定フロントエンドスペシャリスト – Drupal 8」、「アクイア認定バックエンドスペシャリスト – Drupal 8」の4つがあります。「デベロッパー」「フロントエンドスペシャリスト」「バックエンドスペシャリスト」の3つの試験に全て合格すると「グランドマスター」として認定されます。
[Acquia - アクイア「Drupal 8」全認定試験を日本語でリリース、オンライン受験も可能に]より引用(2020/09/29時点)
Drupal認定試験への準備
アクイアの学習ガイドに沿って、それぞれの項目で参照先としてリンクされているdrupal.orgのページに書かれている内容を理解できるまでしっかり読み込みました。(どちらも英語書かれていますがDrupalエンジニアなら読める内容です。)
また、アクイアのYoutubeチャンネルに用意されている学習コンテンツも活用しました。(これも全て英語です。。。)
「Beginner's Course」や「Site Buildeing Course」など、5分前後の動画が約50本まとめられたコンテンツがいくつか提供されています。
まず1回目は1.5倍速で最後までひととおり閲覧した後、2回目は自分の端末にインストールしたDrupal上で動画に沿って手を加えて、実際の設定方法や挙動を確認しました。
アクイア学習ガイド:https://training.acquia.com/study-guides
アクイアYoutubeチャンネル:https://www.youtube.com/user/AcquiaTV/
試験結果とそれぞれの試験について一言
「サイトビルダー」「デベロッパー」「フロントエンドスペシャリスト」の3つの試験に無事合格しました。
「サイトビルダー」は、Drupalのコアモジュール機能が中心でした。コアモジュールの機能を活用したDrupal案件を数件経験していれば、事前に準備をしなくても解ける問題が大半でした。
「デベロッパー」は、基本的なウェブ概念に加え、Drupalのフロントエンド開発、バックエンド開発を含めた総合的なDrupal開発の基礎知識が問われます。テーマ作成やモジュール開発などの経験がないと、少し難しいかもしれません。
「フロントエンドスペシャリスト」は、Drupalのフロントエンド開発のさらに深い知識が問われます。新規テーマの開発や既存テーマのカスタマイズ、サブテーマ構築に関する知識や、twig構文や前処理関数の記述スキルも必要です。私はフロントエンドエンジニアとして複数のDrupal案件に携わってきましたが、この試験の勉強をすることで、Drupalにおけるベストプラクティスを改めて整理して理解することができました。
私がまだ取得していないDrupal8の認定は「バックエンドスペシャリスト」のみです。そもそもフロントエンドエンジニアの私にはハードルが高いかもしれませんが、「グランドマスター」を目指して勉強中です。