マルチサイトとは?
マルチサイトの主な特徴
マルチサイト機能は、単一のDrupalインストールで複数のウェブサイトを管理・運営する仕組みです。
例えば、企業がブランドごとに異なるサイトを持つ場合や、大学が学部ごとに独立したサイトを運営する際に有効です。
- 独立したサイト管理
各サイトは独自のデータベースや設定を持ち、デザインや機能も個別にカスタマイズ可能です。 - リソースの共有
コードベースやモジュール、テーマを複数のサイトで共有でき、メンテナンスの効率化が図れます。 - 統一されたアップデート
コアのアップデートやセキュリティパッチを一括で適用でき、管理負担を軽減します。
マルチサイトのメリット
- 効率的な運用
一つのプラットフォームで複数サイトを管理できるため、サーバーリソースや運用コストの削減が可能です。 - 迅速なサイト展開
新規サイトの立ち上げが容易で、短期間での展開が可能です。
マルチサイトのデメリット
- 管理の複雑さ
サイト数が増えると、個別の設定やコンテンツ管理が複雑になる可能性があります。 - 障害の影響範囲
共有部分で問題が発生すると、全サイトに影響を及ぼすリスクがあります。
マルチランゲージサイト[多言語サイト]とは?
マルチランゲージサイトの主な特徴
マルチランゲージ機能は、単一のウェブサイト内で複数の言語に対応する仕組みです。 グローバルなユーザー層に向けて、同一のコンテンツを異なる言語で提供する際に活用されます。
- コンテンツの翻訳
各コンテンツを複数の言語で作成・管理できます。 - インターフェースの翻訳
サイトのメニューやボタンなど、ユーザーインターフェースの要素も多言語化が可能です。 - 言語切替機能
ユーザーが簡単に表示言語を切り替えられるインターフェースを提供します。
マルチランゲージサイトのメリット
- グローバル対応
多様なユーザーに対して、母国語での情報提供が可能となり、ユーザーエクスペリエンスが向上します。 - 迅速なサイト展開
新規サイトの立ち上げが容易で、短期間での展開が可能です。
マルチランゲージサイトのデメリット
- 管理の複雑さ
サイト数が増えると、個別の設定やコンテンツ管理が複雑になる可能性があります。 - 翻訳コスト
全コンテンツを各言語に翻訳するためのリソースや時間が必要です。
比較
どこが違う?
これまでの章で各特徴やメリット・デメリットを記載してきました。
なんとなく違うことはわかったが、どこが違うのか?という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
結論から言うと[マルチサイト]と[マルチランゲージサイト]は全く別のものです。
- マルチサイト: 「マンション内にさまざまな人が住んでいる(住めるようになっている)状態」。
- マルチランゲージ: 「複数の言語を話す事ができる人(1サイト内で言語切り替え)」。
マルチサイトとマルチランゲージは、Drupalの強力な機能としてよく取り上げられますが、本来これらは直接比較する性質のものではありません。
それぞれが解決する課題や目的が異なるためです。
つまり[マルチサイト]且つ[マルチランゲージサイト]で構築する事も可能です。
まとめ
要件に応じてマルチサイト機能とマルチランゲージ機能を適切に使い分けることで、多様なニーズに対応したグローバルサイトを構築することが可能です。たとえば、複数のブランドサイトを統合的に管理しながら、各サイトで多言語対応を実現することで、世界中のユーザーに向けた効率的で効果的な情報発信ができます!
Drupalの柔軟性を活かして、理想のサイトを作り上げましょう!!
最後に少しだけ営業を…。
「自社サイトのリニューアルを検討していて、Drupalの多言語機能等が要件に合うかもしれない!」とお感じの方は、ぜひアクレットにご相談ください。
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