Drupal認定試験を受けてみた


私がDrupalを使ったサイト制作に携わるようになってから約5年が経ちました。これまで、ほぼ独学で得たDrupalの知識が一般的に通用するものなのかどうかの確認と知識の整理、また対外的にもDrupalのスキル可視化できるようにしないといけないと考えていました。
すると、ちょうど良いタイミングで、アクイア認定プログラムのDrupal認定試験が無料キャンペーンを実施していたので、受験することにしました。

Drupal認定試験とは

オープンソーステクノロジーによるデジタルエクスペリエンスプラットフォームを提供するAcquia(アクイア)が提供するDrupalエンジニアのキャリア開発を支援する認定試験。
これまで英語の試験しかありませんでしたが、Drupal市場の成長によるエンジニア需要の高まりを受けて、Drupal8の認定試験については全て日本語での提供が開始されました。
Drupal8の認定試験には「アクイア認定サイトビルダ – Drupal 8」、「アクイア認定デベロッパー – Drupal 8」、「アクイア認定フロントエンドスペシャリスト – Drupal 8」、「アクイア認定バックエンドスペシャリスト – Drupal 8」の4つがあります。「デベロッパー」「フロントエンドスペシャリスト」「バックエンドスペシャリスト」の3つの試験に全て合格すると「グランドマスター」として認定されます。

アクイア認定プログラム

[Acquia - アクイア「Drupal 8」全認定試験を日本語でリリース、オンライン受験も可能に]より引用(2020/09/29時点)

Drupal認定試験への準備

アクイアの学習ガイドに沿って、それぞれの項目で参照先としてリンクされているdrupal.orgのページに書かれている内容を理解できるまでしっかり読み込みました。(どちらも英語書かれていますがDrupalエンジニアなら読める内容です。)

また、アクイアのYoutubeチャンネルに用意されている学習コンテンツも活用しました。(これも全て英語です。。。)
「Beginner's Course」や「Site Buildeing Course」など、5分前後の動画が約50本まとめられたコンテンツがいくつか提供されています。
まず1回目は1.5倍速で最後までひととおり閲覧した後、2回目は自分の端末にインストールしたDrupal上で動画に沿って手を加えて、実際の設定方法や挙動を確認しました。

アクイア学習ガイド:https://training.acquia.com/study-guides
アクイアYoutubeチャンネル:https://www.youtube.com/user/AcquiaTV/

試験結果とそれぞれの試験について一言

「サイトビルダー」「デベロッパー」「フロントエンドスペシャリスト」の3つの試験に無事合格しました。

「サイトビルダー」は、Drupalのコアモジュール機能が中心でした。コアモジュールの機能を活用したDrupal案件を数件経験していれば、事前に準備をしなくても解ける問題が大半でした。

「デベロッパー」は、基本的なウェブ概念に加え、Drupalのフロントエンド開発、バックエンド開発を含めた総合的なDrupal開発の基礎知識が問われます。テーマ作成やモジュール開発などの経験がないと、少し難しいかもしれません。

「フロントエンドスペシャリスト」は、Drupalのフロントエンド開発のさらに深い知識が問われます。新規テーマの開発や既存テーマのカスタマイズ、サブテーマ構築に関する知識や、twig構文や前処理関数の記述スキルも必要です。私はフロントエンドエンジニアとして複数のDrupal案件に携わってきましたが、この試験の勉強をすることで、Drupalにおけるベストプラクティスを改めて整理して理解することができました。

私がまだ取得していないDrupal8の認定は「バックエンドスペシャリスト」のみです。そもそもフロントエンドエンジニアの私にはハードルが高いかもしれませんが、「グランドマスター」を目指して勉強中です。

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Asako Okumura マネージャー

神戸生まれ、神戸育ちの2児の母。デザイナーとして入社後、Drupal(ドルーパル)の面白さにすっかりはまってしまい、デザインだけに止まらず、ある程度の案件なら開発までしてしまいます。 AcquiaのDrupal認定試験は「サイトビルダー」「デベロッパー」「フロントエンドスペシャリスト」を取得。残りの1つ「バックエンドスペシャリスト」を取得し、グランドマスター資格を目指して勉強中。

株式会社アクレットは、15年以上のDrupal開発実績を持っています。
プロジェクトの要件定義、システム設計から、Drupalサイト構築、運用サポートまで、Drupalに関するあらゆるサービスを提供いたします。

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