Drupalのサポート期間について


※本記事は2021年10月に執筆された記事です。

こんにちは! アクレットの平野です!

Drupal9が去年の6月(2020年6月)にリリースされ、、クライアント様からもDrupal9でサイトを構築をお願いされることも増えきました。今後ますますDrupal9の需要が高まっていくのではないかなとウキウキして開発をしています!!

よくクライアント様からDrupal9がリリースされたらDrupal8は使えなくなるのか、じゃあDrupal7は!?などお問い合わせいただくことも増えてきましたので記事として取り上げることにしました!
また個人的に気になったほかのDrupalのサポート期間やリリース日などもまとめましたので、是非この機会にDrupalの歴史を少し知ってもらえたらと思います!
 

Drupalのサポート期間について


まず、結論から言うと、Drupal9のリリースによってDrupal7や8のバージョンが使用不可になることはありません。
これは、Drupal7,8の技術サポートがDrupal9のリリース後も継続することを意味しています。
サポート期間が終了すると、事実上そのDrupalバージョンを使用することを推奨することはなくなります。
(*サポート期間が終了してもそのDrupalサイトが閲覧できなくなるということではありません。
サポート期間が終了しているDrupalバージョンを使用していることへのデメリットは、例えば、致命的なセキュリティー上のエラーが見つかってもそのエラーに対して修正が行われない。などがあります)
 

Drupalリリースの歴史とサポート期間(EOL)について

・Drupal 1.0.0 Release 2001-01-15
・Drupal 2.0.0 Release 2001-03-15
・Drupal 3.0.0 Release 2001-09-15
・Drupal 4.0.0 Release 2002-06-15
・Drupal 5.0.0 Release 2007-01-15
 - Drupal ver 5  EOL       2011-01-06
・Drupal 6.0.0 Release 2008-02-13
 - Drupal ver 6  EOL       2016-2-24
・Drupal 7.0.0 Release  2011-01-05
 - Drupal ver 7  EOL       2022-11
・Drupal 8.0.0 Release 2015-11-19
 -Drupal  ver 8  EOL       2021-11-02 
・Drupal 9.0.0 Release 2020-06-03
・Drupal 10.0.0 Release 2022-06
*EOLとはEnd of life の略:サポートが終了した期限を示す
参考サイト: https://www.drupal.org/docs/understanding-drupal/understanding-drupal-version-numbers/legacy-drupal-release-history

Drupal 5のサポート期間は約4年間で終了、Drupal6は8年間で終了、Drupal7は2022年までの10年間、Drupal8は6年間。

最近の事例をみると、Drupal8の対応期間よりもDrupal7のサポート期間が長いですよね。
これは、世界中のサイトでDrupal7が多く使用されていることと、新型コロナウィルスの影響もあり、今後Drupal7からDrupal9などへのアップグレードする難易度が高いことからサポート期間が延長されました。
参考サイト:https://www.drupal.org/psa-2019-02-25
Drupal8からのDrupal9(最新版Drupal)へのアップグレードは比較的簡単であるためサポート期間は延長されていません。
2022年の6月にリリース予定のDrupal10もDrupal9からDrupal10へのアップグレードについては、Drupal8からDrupal9へのアップグレードと同様の手続きとなる予定です。基本的にはDrupal9を最新バージョンに保っておくことで、Drupal10へのアップグレードはdeprecated code(旧APIに対応したコード)の除外のみを行うことでアップグレードが可能とのことなので比較的アップグレードするのは簡単そうです。
 

まとめ

今回は、サポート期間の意味合いや実際の過去のバージョンのDrupalのサポートについて解説しました。サポート期間は4年から10年と対応期間に差がありますが、オープンソースを利用する上では、バージョンアップは避けて通れません。ライセンス費用は必要ないですが、古いまま使い続けるとサポートがなくなるという点に注意して、システム自体のバージョンアップ計画を考慮していく必要があるということですね。
それでは、また次回お会いしましょう!


弊社は最新バージョンのDrupalでのサイト構築、アップグレードなど幅広いDrupal案件をこなしております!
会社HP : https://www.acret.jp/
 

 

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Sodai Hirano フルスタックエンジニア

10代の頃から世界を旅し、オーストラリアに4年、フィリピンに1年在住しておりました。 地元は北海道の小樽という観光地です! 最初の1年はフィリピンの子会社で働き,ドルーパル開発に携わってきました。 2020年7月からは、本社の神戸でフルスタックエンジニアとして日々より良いサービス開発に取り組んでいます!

株式会社アクレットは、15年以上のDrupal開発実績を持っています。
プロジェクトの要件定義、システム設計から、Drupalサイト構築、運用サポートまで、Drupalに関するあらゆるサービスを提供いたします。

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