Drupal9とDrupal10の違いは?
現在(2022年5月時点)下記の機能がDrupal9で開発中となっており、Drupal 10で搭載される予定です。
- Claro管理テーマ(Sevenの後継)
- Oliveroデフォルトテーマ(Bartikの後継)
- レイアウトビルダーとメディア機能のさらなる改善。
- 特にメニューとURLの処理に関して、開発者とサイトビルダーのエクスペリエンスをより適切に分離しました。
- より優れたオーサリング経験とより現代的な編集を備えたCKEditor5の導入(CKEditor4の後継)
- jQueryのいくつかの使用法を置き換える最新のJavaScriptコンポーネント
- オーダーメイドのテーマ作成のためのテーマスターターキットツール。
- 内部のSymfony6(Symfony 4の代わり)とPHP 8.1は、システムを安全に保つために必要です。
個人的には、CKEdtitor4のバグに悩まされてきた経験があるため、CKEditor5の搭載が最も待ち遠しいです!
Drupal10へのバージョンアップに向けた準備は?
Drupal9
Upgrade Statusを使うことで、現在のDrupal9サイトでアップグレード作業に必要な作業の見積もりを行うことができます。
※非推奨のAPIについては、Drupal9.4.0まで追加されます。
また、drupal-rectorに参加し、Drupal10の開発にについて支援することができます。
Drupal8
Drupal 8は2021年11月に既にサポートが終了しています。
Drupal10に更新するために、まずDrupal9にアップグレードを行う必要があります。
Upgrade Statusモジュールを使用し、サイトを分析し、モジュール及びサイトのソースコードを更新します。
ほとんどのコード更新は、drupal-rectorを使用して自動的に実行することができ、カスタムコードに関しても更新することができます。
Drupal7
Drupal10にはDrupal7からの移行ツールが含まれますが、Drupal10のリリース直後にはまだ準備ができていない可能性があるようです。
まずはDrupal9へのアップグレードを行うことで、Drupal10への移行が簡単になります。
Drupal10のリリース時期は?
Drupal10のリリースは2022年12月14日です。
また、現在のDrupal10の最新バージョンは10.0.0-alpha4です。(2022年5月末時点)
現在のDrupal10の最新バージョンは10.0.5です。(2023年3月時点)
※2022年8月17日リリースが目標でしたが、CKEditor5のインテグレーションが間に合わないことによってリリースが後ろ倒しになりました。
旧DrupalCoreのEOLは?
いままでの各Drupal CoreバージョンのEOL (End-of-Life)は下記の通りとなります。
- Drupal7:2023年11月1日
- Drupal8:2021年11月1日 ※既に終了
- Drupal9:2023年11月1日
Drupal7はWeb全体で広く使用されており、多くの教育機関や企業、非営利団体等で現在も使用されています。
そのためサポート期間が2023年11月まで延長となっています。
また、Drupal8以降と仕組みが大きく違うため、バージョンアップを行うためには実質作り直しが必要となります。
最後に
今後Drupal10に関する情報がリリースされたら、また記事にしたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。