「Webガバナンス」とは、Webサイトの運営や管理に関わるルールやプロセスを定め、それを遵守することで、Webサイトのブランディングや信頼性を確保するための体制・取り組みです。
そしてグローバルサイトにおける「Webガバナンス」には、国・地域の特性、顧客ニーズ、Web戦略を考慮し、統一すべき部分と自由度を持たせる部分を適切に切り分けて統制をとっていくことも含まれます。
企業の信頼性やブランドイメージに直結することから、Webガバナンスの重要性は、ますます高まっています。

 

複数サイト管理の問題点

総合されていない複数のシステム・サイトを所持していると以下のような問題点があります。

  • 機能・インフラ・リソースの重複投資による運用コスト増加
  • デザイン・情報のバラつきによる企業イメージの低下
  • 顧客情報・お問い合わせの分散による機会損失

このような問題には、複数サイトを統合して統制を図り、かつ楽に管理できる体制を整える「サイト統合」が有効な解決策となります。

 

サイト統合のメリット

1. 管理コストの削減・運用の効率化

企業内の各事業部や海外拠点で保有している、同様のインフラやシステムに対して統合や廃止を行い、無駄なコストを削減することができます。
管理するシステムが減り、セキュリティ対応漏れや対応遅れも回避できます。
また、情報やコンテンツ、アセットを共有できるので、個々の担当者の作業が重複することなく運用効率が高まります。

2. グローバルな企業ブランドイメージの向上

企業のイメージやブランドに一貫性と統一感を持たせることができます。
メディア露出していない国や地域では、Webサイトが企業ブランドを伝えるためのコミュニケーションツールとして重要な役割を果たします。
情報のトーンアンドマナーを統一し企業や商品の信頼性を高めます。

3. デジタルマーケティングの効果を最大化

顧客情報やお問い合わせなど、Webサイトから取得できるデータを共有できます。それら解析・活用することで、地域や国によるニーズの違いを考察し商談に活かすことができます。
また、営業拠点のない地域では本社が対応するなど機会損失を防ぎ、顧客満足度を高めます。

グローバルサイト運用3タイプ

グローバルサイトの運用には大きく以下の3つのタイプがあります。

  • Webガバナンス実現タイプ
  • 本社メインタイプ
  • ローカライズ特化タイプ
 

Webガバナンス実現タイプ

本社メインタイプ

ローカライズ特化タイプ

 Webガバナンス実現タイプ本社メインタイプローカライズ特化タイプ

特徴

グローバルWebサイトの最適解。
各言語のWebサイトを一つのシステムで管理。
サイト全体で共通化されている部分と、言語ごとにローカライズできる部分がある。

各言語のWebサイトを一つのシステムで管理。
サイト全体がすべて共通化されていて、本社のコンテンツを各言語に翻訳する。

各言語のWebサイトを各々のシステムで個別に管理。
各拠点が自由にサイトを管理できるが、インフラやシステムの重複投資、情報統制が取りづらいなどの課題が多い。

システム・インフラ

共通

分散

分散

メリット

・企業のイメージやブランドに一貫性や統一感を持たせられる
・国や地域ごとの顧客ニーズやWeb戦略にあわせた運用ができる

・企業のイメージやブランドに一貫性や統一感を持たせられる
・コンテンツが全言語共通なので運用コストを圧縮できる

・国や地域ごとの顧客ニーズやWeb戦略にあわせた運用ができる

デメリット

・サイト統合の設計・開発の難易度が高い

・本社のコンテンツを翻訳するだけなので自由度が低い

・システムやインフラが異なるため、運用の統制を取るのが難しい

管理・運用コスト

企業ブランドの統一

マーケティング活動

ローカライズ

 

それでは一つずつ詳細を見ていきましょう。

Webガバナンス実現タイプ

Webガバナンス実現タイプ

目的

グローバルで統一した企業ブランドイメージを保持しつつ、拠点ごとにある程度の自由度がある情報を発信する

ポイント

  • コンテンツ・データ・アセットの共有が可能
  • 各国共通のコンテンツも拠点ごとの独自コンテンツも作成可能
  • 各拠点の担当者が他言語のコンテンツも更新可能

特徴

各拠点に与えられた権限内でローカライズ発信ができる運用。
グローバルで一貫性のある企業ブランドイメージを保持しつつ、拠点ごとの独自コンテンツも発信可能。

国内メインタイプ

本社メインタイプ

目的

本社が発信した情報を翻訳して同じ情報をグローバルに発信する

ポイント

  • グローバルに発信する情報を全て本社で管理できる
  • 企業ブランディングの棄損のリスクが低い
  • 拠点ごとの独自コンテンツは発信できない

特徴

比較的少ないリソースで展開できる運用
本社サイトをメインとして翻訳したコンテンツをグローバルサイトに展開

 

ローカライズ特化タイプ

ローカライズ特化タイプ

目的

本社が発信した情報を翻訳して同じ情報をグローバルに発信する

ポイント

  • システム、インフラも完全に別々のサイト群
  • 拠点が増えた場合にWebサイトを増やしやすい
  • 統制が取れていないと、バラバラなサイト群になるリスクあり

特徴

システム・インフラも全て拠点ごとに管理する運用
各拠点で自由な運用が可能だが、重複投資、多重管理になってしまう


弊社アクレットでは「Webガバナンス実現タイプ」を推奨しています。
インターネットの普及により、多様な層に対して情報発信が可能となり、グローバル企業や大企業になるにつれ、多様なターゲットに向けた情報やコンテンツの提供が必要になります。そのためには、Webガバナンスを実現することが不可欠です。
そして「Webガバナンス実現タイプ」のサイト統合に最適なCMS(コンテンツ管理システム)こそ「Drupal(ドゥルーパル)」です。
Drupalでのサイト統合では、コンテンツを各国で共有することも、国ごとにローカライズしたコンテンツを作成することも自由自在です。
また、権限や承認フローで複数組織・複数人での更新作業もスムーズに行えます。さらに、HTMLなど専門の 知識がなくても更新できるシステムで、Web専門スタッフの採用コストを削減できます。

Drupalのサイト統合によるWebガバナンス向上事例

Pearl Drumsという世界有数のドラムメーカーは、日本・北米・南米・欧州の4つのコーポレートサイトをそれぞれ別の拠点で管理・運用していました。 サイトのデザインや製品情報の粒度に一貫性がなく、ブランドイメージの向上に課題があったため、DrupalというCMSを使って4つのサイトを1つに統合し、Webガバナンスを向上させることに成功しました。

このサイト統合によって、デザインだけでなく情報の発信タイミングや粒度についても一貫性を持って顧客に提供できるようになりました。 また新製品のページを重複して作成することなく、コンテンツやデータを共有することができるようになったので、作業効率が向上し、管理コストを50%以上削減することができました。 さらにHTMLやCSSなどWebに関する知識がなくてもテンプレートを組み合わせてコンテンツを作成することができるようになり、鮮度の高い情報のスピーディーな発信を可能にしました。

Pearl Drumsの事例からわかるように、企業がWebガバナンスを向上させるためには、CMSの活用やサイト統合などの取り組みが有効です。 CMSの中でもDrupalは特にグローバルサイトに向いています。

▼自社Webサイトに合った運用タイプや、Drupalのサイト統合について何か気になる点があればまずはお気軽にご相談ください。
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